2030年における、世界の穀物不足量は、5億トンほどになるという予測があります。問題はこの5億トンという数字です。農林省が2016年1月13日に公表した2015/16年度の世界の穀物需給予測では、需給ともに24億6000万t強で「均衡」しているらしいです。しかしこの数字の4割は家畜のエサに回されているらしいのです。家畜だけで、9億8400万tも使用していることになります。
2030年に穀物の生産量がどれほど伸びているのかが、わからないので、5億t不足と言われても不足割合が、どれほどのものになるかはわかりません。
予測するに、20%から15%ぐらいは不足することでしょう。
2030年になって、人も家畜も穀物の奪い合いに仮になったとしたら、飼料価格というものは、一体どれだけ上昇するのでしょうか?今後も、低価格の濃厚飼料を輸入し続けることができるのでしょうか?
そんなこと考えると、クラスター事業だとか、ロボット搾乳だとか、真剣に考えることが馬鹿らしくなってきます。安価な濃厚飼料に委ねられている、日本の畜産の危うさをついつい心配してしまいます。
どんな畜産も、エサがなかったら事業が継続できないんですから!